優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
そうやって、2人は海外へ旅立っていった。


2人は、それぞれに私に精一杯のプロポーズをしてくれたけど…


私も…


自分の大切な夢を投げ出して海外に行くことはできなかったから。


とても真剣で嬉しいプロポーズを断ることは、苦渋の決断だったけど…


でも、やっぱり私はこのペンション、別荘を最後まで守りたかった。


2人ともその思いをちゃんと理解してくれて、


「断られると思ってた」


って、それは、ずっと一緒にペンションをやってきたからこそ、私の仕事への情熱を感じてくれていた2人からの言葉だった。


祥太君は、お父様からの熱望で仕事相手のお嬢様とお見合いしたらしく、颯君も、外国人の彼女ができたらしい。


私は、それを嬉しく思ってる。


2人には…


誰よりも幸せになってほしいから。


私達みたいに。


ねえ、文都君。
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