優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
『謝ることなんかないよ。文都君は毎日毎日本当に勉強頑張ってるし、レポートや研修とかで大変なんだから。そんな気を遣わなくて大丈夫だよ。うん、でも何かお願いがあれば言うね』


文都君は、ニコッと笑ってうなづいた。


細くなった眼鏡の奥の瞳が可愛く思える。


『あの…結菜さん…今朝の髪型すごく似合ってますね…あ、じゃあ、図書館行ってきます』


一礼してから出ていった文都君。


か、髪型、ほめてもらった…


ただハーフアップにしただけなのに。


旦那には髪型なんてほめられたことないから、慣れてなくて自然に顔が赤くなった。


文都君は大人しいけど、人一倍優しくて思いやりがある素晴らしい青年だ。


将来お医者さんになったら…


きっと病院は「神田文都先生」目当ての女性の患者さんでいっぱいになるだろうな。


イケメン過ぎて、血圧が上がったり、大変なことになりそう。


って、そんな想像、ちょっと不謹慎だったかな。


でも、私も…


いつか、名医の文都先生に診てもらいたいな。
< 34 / 204 >

この作品をシェア

pagetop