優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
そんな颯君に見られたら、すごく恥ずかしいよ…


『俺、結姉のことキャンバスに描きたい。絶対に…描きたい』


颯君は、まるでわがままな子どもみたいに言った。


どうしてここまで真剣に、こんな私なんかを描きたいって言ってくれるの?


『私ね…やっぱり年齢も颯君よりずっと上だし、モデルなんて自信ないんだ…もっと若くて素敵な人を描いた方がいいよ。その方が絶対、勉強になるから』


『…俺は…結姉を描きたいんだ。初めて見た時に、この人を描きたいって思った。その気持ちは理屈じゃない。最初に断られて悩んでたけど…でも2ヶ月経っても、やっぱり描きたいって本当にそう思うから。結姉の見た目もちろんだけど、心の中の感情も…結姉のすべてを…俺に描かせてほしい』


すべてをなんて…


そんなに必死にお願いされたら私…迷ってしまう。


『結姉、頼むよ。最高の作品にするから』
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