優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
『何でも食べて下さいね。ご馳走します』


『え、いいの?申し訳ないよ』


『…僕にも、少しはカッコつけさせて下さい、結菜さん』


眼鏡の奥の優しい眼差し。


『嬉しいな。ありがとう』


『なんて、ここは安いのでカッコはつきませんね。じゃあ、また次回はもっといいところに案内します』


次回…?


また誘ってくれるの?


文都君、こういう大胆なとこもあったんだね。


いろいろ驚きながらも、私達はしばらく食事を楽しんだ。


『美味しかった。ご馳走さま』


『喜んでもらえて嬉しいです。あの…』


文都君が、一瞬、言葉に詰まった。


『どうかした?』


『僕は今から授業です。それは…もちろんこれからも毎日続きます。ずっと…勉強です』


『文都君?』


『医学部に入ってから毎日、結構ハードです』


すごく真剣なトーンで話す文都君。


『うん、わかるよ。人一倍頑張ってるもんね』
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