優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～【リニューアル版】

『結姉は全然わかってない！』


颯君は急に立ち上がり、私の肩をつかんでそのまま立たせ、部屋の壁に押し付けた。


嘘…颯君の顔がすぐ目の前にある。


ダメだ、距離が近過ぎて心臓が止まりそうになる。


『結姉…』


突き刺さりそうなくらい真っ直ぐに見つめられ、少しずつ颯君の唇が近づいてきた。


『結姉…キスしたい』


『ダメっ』


私はその場から離れようとした。


『逃げないで。俺の側にいて』


甘い囁きに、心臓が急激に心拍数を上げる。


『颯君、ダメだよ。そんなこと言わないで。あなたは大事な同居人なの』


『同居人でも、俺は結姉が好きだ。好きで好きで仕方ない』


『ねえ、どうしちゃったの？何でこんな年上の私に…』


涙目になる私をさらに見つめる颯君。


『だから年齢なんて関係ない。俺にとって結姉は誰よりも可愛くて、誰よりも素敵で大切な人なんだ』


颯君の吐息を感じ、ドキドキしてたまらない。


これ以上は、心臓がもたないよ。