優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~【リニューアル版】
『ありがとうね。必ず行くから』


『うん、待ってる。それから、コンサートが終わったら、そのまま一緒に食事に行かないかな?』


この前、文都君ともランチしたし、祥太君の誘いも断れないよね。


『うん、いいよ。頑張ったご褒美に美味しいもの食べようよ』


『良かった…じゃあ』


祥太君は笑顔で部屋に戻った。


『ちょっと、ビール取って』


祥太君と入れ違いに、旦那がキッチンに入ってきた。


言われた通り、冷蔵庫からビールを出して渡した。


『祥太君のピアノのコンサート行くのか?』


『聞いてたの?』


『ビール取りにきたら聞こえたんだ。食事にも誘われてたよな』


嫌だ、聞かれてたなんて。


旦那の顔、本当に…見たくない。


『お前さ…もう若くないんだからさ。祥太君に誘われて浮ついた気持ちになって恥ずかしくないのか?』


『どういう意味?』


『あいつはお前のことからかってるだけだぞ。颯君も祥太君も、お前をからかって楽しんでるんだ』
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