行き着く先は・・
㈤
••一緒に暮らさないか
毎日が本当に幸せだった。
会社では、主任と課長として過ごし
どちらかが早い時は、
どちらかが料理をして待つ
そんなことが暗黙のルールとなり
土日休みの時は、
お互いの家の事をやる。
無理をすると歪みがでてくるからと。
たまには、一人でゆっくりする
時間もあってよいかと。
ひかりにも悠人さんとの事は
報告していた。
近い内に三人で飲む約束もしている。
うふふっ、楽しみ。
と····思っていると
« ガチャン »
と、玄関から
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
今日は、私が早く帰れたから
私の家に悠人さんが帰ってきた。
悠人さんがお風呂に入って入る間に
着替えとタオルを用意して
夕飯を温める。
悠人さんが上がってくると
二人で食べて
悠人さんが、片付けをしてくれる間に
私がお風呂に入り
ベッドでやすむ。
悠人さんから
「ベッド大きいの買う?
俺は、シングルでも良いよ
希空を抱きしめて眠れるから」
と、言われて
次の休みにベッドを
見に行く事にしたのに
休みの前日······
悠人さんから
「なぁ、希空。
間取りの広いとこに引っ越しをしょうか?
一緒に暮らさないか?」
と、言われて
「·················」
えっと·····言葉が出ないでいると
「ごめん。ダメだね。俺は。」
と、言われて
ええっ、と思っていると
「あっちがうよ。
希空が考えているような
事でなくて·····
俺、バツイチで
初婚の希空に悪いと思っている
だけど、俺、希空とずっと
一緒にいたい。
俺と一生一緒にいてくれませんか?」
と、言って貰えて·······
私は、涙が溢れて止まらなかった。
そんな私を悠人さんは
優しく抱き絞めてくれた。
「····すき···だい···す···きっ···なの····」
と、言うと
「俺も、希空を愛してる。」
と、言いながら沢山キスを
してくれた。
私達は、話もしないと行けなかったが
お互いの存在を確認したくて
抱きしめあった。
悠人も希空も
幸せを噛み締めていた。