行き着く先は・・
••四人で
市役所でも少し騒ぎがあったが
婚姻届は、受理された
聡吾さんは、日本ではこうなんだな
と、驚いていた。
それから、花を買って
父の墓へ。
お線香にもびっくりする聡吾さんに
笑いながら、二人で手をあわせる。
「イタリアに帰ったら
聡吾さんのお母様のお墓にも
連れて行って下さいね。」
と、言うと
聡吾さんは、喜んでくれた。
私達は、少し足を伸ばして
京都へと移動する。
日本を少しだけ聡吾さんに
知って欲しくて。
神社仏閣を見て
露天風呂に入って過ごす。
聡吾さんから
「希空、子供欲しい?」
と、訊かれて
「欲しい。できたら二人ぐらい。」
と、答えると
「俺は、子育てできるだろうか?」
と、心配そうに言う聡吾さんに
「大丈夫。私にも沢山の愛情を
注いでくれてますから。」
と、言うと嬉しそうに笑いながら
「今日から避妊しない。
仕事も大丈夫か?」
「大丈夫。母もケイトもいるし
無理なくやるから。」
と、答えると
聡吾さんは、優しく抱いてくれた。
「·····んんっ·····そう···ごっ···さん·····」
「うっ···のあっ···きも··ち····いっ···い···」
何度も何度も身体を繋げた。
さすがに翌日私は動けなくて
聡吾さんに抱かれて移動をしていた。
明日は、空港へと移動する。
母とひかりとは、
電話で話した。
実は、イタリアのポジターノには
修吾さんと母も合流して
五日間を過ごす。
修吾さんと母は旅行に行けてない。
母の好きな所へと言ったが
母がポジターノのあの風景を
自分もみたいと。
だけど····聡吾さんには内緒。
花店は、二日だけ休む。
五日間とも休むと言ったが
ケイトが二日だけで
大丈夫と言ってくれた。
ブーケやアレンジは、
ケイトに任せて
できるなら、作って差し上げてと
話してある。
少し、働き過ぎの
修吾さんと母に
ゆっくりしてほしかった。
四人で過ごすのも楽しみだった。