行き着く先は・・
••食事の約束
翌日も希空は、引き継ぎに終われ
悠人さんに
「無理するなよ。先に帰って
待っているから、早く帰っておいで。」
と、言って貰えて
甘えてるよな
と、思いながら頷いた。
先に帰ると言っても
悠人が定時で上がる訳ではなく
19時とか20時になることも
会社を出ようとするとこへ
携帯がなる
希空か?と思いながら
携帯を持つと
番号の表示がされているだけ
「はい。」
と、でると
「悠人?」
「はい、もしかして····」
「なに?何年間過ぎただけで
元嫁の声も忘れるの?クスクスっ」
「いすずか?
頭痛はどうなんだ?」
「うん、もう大丈夫。
昨日は、ありがとう。
助かりまた。」
「いや、大丈夫なら、良いんだ。」
「まさか、悠人に合うとは
思っていなかった。」
「そうだな。俺も思った。
いつ日本へ?」
「一年前。長期出張から
異動に変えてもらったの。
最初は、異動だったけど
結婚してあなたもいるから
出張なら行くと会社に言ったの。」
「えっ、そうだったのか?
知らなかった。」
「そりゃ、話してないし。」
「あの時は、会話もなかったからな。」
「まぁね。それより、この間お世話に
なったお礼をさせて。」
「いいよ。たまたま
通っただけだから。」
「ダメダメ。私、明後日から
また、海外へ行くの。
今度は出張だけど。」
「そうか、それなら明日は?」
「今日でも良かったけど
じゃ、明日ね。
場所と時間はショートメールする。」
「ああ、わかった。」
昔から言い出したら
きかないやつだから
仕方ない。
と、思いながら
夕飯の食材を買って帰った。
今日は、22時前には希空も
帰ってこれて
二人で食事をした。
希空が風呂からあがると
「明日は、知人から食事に
誘われたんだ
行っても大丈夫か」
と、訊くと
「付き合いだして、初めてだね。
今までもあったけど
私に気を使っていたんじゃない。
ゆっくりしてきてね
それなら、明日は少し遅くまで
頑張るかな。」
と、言うと
「こっちに帰ってきて。」
と、言われたから
「わかった。」
と、言うと
悠人さんは、私の腕を取り
抱き締め
沢山のキスをしながら
優しく抱いた。