行き着く先は・・
••引き払う
ひかりからの写真は
思いの外
私に響いたようだ。
悠人さんのLINEにも
電話にも素直に反応できない。
悠人さんは、本当に知人だから
ちゃんと食事に行くと
私に言ったから
平然とLINEや電話ができるのだろか····
私が過剰に反応しているの····か····
翌日は、加瀬君への
引き継ぎが終り
総務に移動できるので
そう悠人さんに伝えて
机の回りを片付けて
総務に行く。
加瀬君が荷物を運んでくれた。
「課長の方が良かったですか?」
と、言われて
「何言ってるの。
加瀬君で良かったよ。」
と、笑うと加瀬君も笑ってくれた。
悠人さんが、話しかけたそうだが
まだ、話したくなかった。
でも、帰宅したら····
と、思っていると
加瀬君が質問にきたとき
「課長が急遽出張になりました。
課長が帰社したら送別会企画して
いますから、お願いします。」
と、言ってくれて
「同じ社内にいるのに
だけど、ありがとう。」
と、言いながら
ほっとした。
ひかりに連絡して
一緒に食事をすると
「まったく、気になるなら
気になるといいなさいよ。
だけど、ごめんね。
私が送ったから。」
と、言われて
「ううん、知らなかったら
そのまま、だったから」
「いつでも、頼ってよ
どうせ、茜さんにはいえないでしょ?」
「うん。心配かけるから。」
「食べれるだけ、食べて。」
私は、何かあると食欲が落ちるのを
ひかりは知っているから。
ひかりの存在に救われる。
「家に泊まりな。」
と、言ってくれたが
「今日は帰るよ。」
と、言った。
悠人さんの部屋に行き
自分の荷物を持ち帰ろう····と。
全て無くなると
言われるかもしれないけど
洋服類は全て持ち帰った。
化粧品類は、最小限の物だけ
戸棚な奥に入れた。
別に捨てられても良いから
見える範囲には
私の物がないことに安心して帰り
自分の部屋も
悠人さんの物は一ヶ所に片付けた
洗面台の物は引戸に片付けた。
なぜか、少しスッキリしたせいか
悠人さんからのLINEに
少し返信して眠りについた。