行き着く先は・・

••元彼との再会


翌日、ひかりの予想通り
目が開かかなくて
ひかりからは爆笑されて
一緒になって笑った。

ひかりは、編集者と打ち合わせがあるから
出掛けて行ったが
「調子良かったら
   ランチ一緒しよう」
と、言われていた。

会社に電話すると
「ゆっくり休んでください。」
と、言われた。
まだ、異動したばかりだから
迷惑はかけないかと
ホッとした。

携帯には、
悠人さんからLINEや着信が
あるが、どれも見ず
折り返しもしなかった。

目を冷やしながら
ボォーっとしていると
寝てしまっていた。

目を覚ますと10時過ぎていて
鏡を見ると
まぁ、見られる顔になっていたから
ひかりの服を借りて
一度、自分の部屋に戻り
二、三日分の荷物をまとめて
ひかりと待ち合わせの
カフェに行く

着いて携帯を触っていると
「·····希······空·····?·····」
と、言われて
顔をあげると
「正樹?」
「やっぱり。」
と、言われて
ん?と思っていると
「外から見て、希空かな
と、思って入ってきた。」
「そうなんだ。正樹は元気?」
「久しぶりだね。
俺は元気だよ。希空は?
会社休み?」
「うん。少し疲れちゃって
休んだの。」
「そっか。希空は真面目だからね
たまには、良いのでは。
今、あまり時間ないけど
また、会える?
あの時の事をきちんと話したいし
謝りたいんだ。」
と、悲しげに言われて
「うん。」
と、答えて携帯の連絡先を交換した。

すると、正樹は、
「じゃ、連絡するから
今日は、ゆっくり休めよ。」
と、言って手をふりながら
カフェを出て行った。

なんか、普通に話せて
びっくりしながら
笑ってしまった。

そこにひかりが来て
「少しは、気分転換になったみたいで
良かった。」
と、言われて
「ありがとう。実は正樹に
会って話したの。」
「正樹って、自然消滅の?」
「そうそう。あの時の話をしたいと
謝罪もしたい、と言われた。」
「ふ~ん。」
と、言うと
ランチを注文して
二人で食べた。

少しずつ食欲が戻りつつあり
ひかりがホッとしているのが
わかった。

少しブラブラして
食材を買ってから
帰った。

その間も
携帯がふるえるが
素知らぬ顔をしていた。
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