行き着く先は・・
••自分に非はない
ブザーの音に母・茜が対応する。
茜は、悠人を連れて
リビングに入ってきた。
この間、結婚の許しを貰いにきた
時とは、まったく違う。
一人がけのソファーに茜
二人がけのソファーに
ひかりと希空
もう一つの一人がけに
悠人は座るように促された。
希空は、俺をみようとしない。
「·····の···あ···」
俺の呟きが聞こえたのか····
希空は、ビクッとした。
それを見ながら、茜が口火を切った
「神田さんは、元奥さまか
今の彼女かわかりませんが
頻繁にあっているそうですが
どういう事でしょうか?」
と、言われて
「いすずは、元嫁で間違いありません。
ですが·····
と···悠人は、前の妻で
今は恋人でも、家族でもない
まして、友人と呼ぶほど再会から
日時がたっていないから
知人と希空に言いました、と。
食事をするきっかけは
男に軟派されているいすずを
助けた日に、離婚してから
はじめての再会でした。
その時も偏頭痛を起こしていて
あいつは、昔から偏頭痛持ちで
この間、希空と一緒の時も
あいつが座りこんでいるのがみえて
偏頭痛を起こしていると
わかり助けました。
希空も一緒だったし
私には隠すこともありません。
知人だから助けました。
それに希空の気持ちがわからない中
風邪をひいてしまい
その日は、いすずが偏頭痛の病院に
付き合って欲しいと頼まれていたのに
時間になっても連絡がない
俺を気にして連絡してきて
風邪をひいてるとわかり
病院へと運んでくれました。
俺は、風邪をひくと
病院の点滴でないと長引くことを
知っていたから。
いすずは、流産してから
怖くて病院にいけないのです。
それは、俺のせいでもあります
だから、病院に一緒に
行ってやることが
あいつを救う一つかと
思いました。
希空と男性が一緒の時あったのは
看病してもらった
いすずにお礼と病院に行けなかった
お詫びをして明日の夕方
一緒に行く事になっています。」
と、俺はなんら非はないと
言わんばかりに話した。
最後に
「希空は、若い男の方が
やはり、良かったのか?」
と、言った。