行き着く先は・・

••これか


悠人は、希空の実家を出て
どうやって、ここまで来たのか
わからないが·····

公園のベンチに腰かけていた

俺は···いったい····

何を····どこで·····

いすずに···気持ちが····ある···なんて···

俺の子を···無理して···

俺の言葉を···無視···して···

流産···した·········のに····?····

あり得·····ない··


俺は、希空を
本当に···心から····愛して···いた···ん··だ···

頭を抱えて考え込む

その時···携帯が····
いす····ず···
「·····はいっ····」
「はる·····っ···と···」
「どうした?いすず?」
「あたま···が····」
「どこだ?」
「い·····え····」
俺は、走った
必死に走った
タクシーをとめて
いすずのマンションに

いすずは、気を失っていた。

悠人は、救急車を呼び
病院へと運ぶ
いすずは、頭の中に
小さな塊が出来ていて
それを取り除く事に

いすずの両親に連絡をして
病院にきてもらった

俺からの電話にいすずの両親は
驚いていたが
再会してからの話をした。

いすずの両親から
離婚をした後のいすずの話を
きかされた。

離婚になった責任にさいなまされ
結局、仕事はうまくいかず
あんなに愛していたの悠人の
子供と仕事を天秤にかけた
自分が許せず
苦しんだのよ、と。

俺の中にストンと落ちた。
これなんだ····言われた事は。

良い年をして人に言われないと
わからないなんて·····
情け····ない·····

いすずの手術は上手く行き
両親も俺もホッとした。

月曜日の昼間は
お母さんにお願いして
会社に向かう。
夜は、俺が付く

会社に行くと
すぐに人事から呼ばれた。

その席に総務課長もいて
なぜ?と思っていたら
課長から希空の話をされて
俺は、人事部長と総務課長に
全てを話した。

人事部長からも総務課長からも
呆れられた。

希空に頼まれていたと
総務課長は言ったが
内容がわかると
俺は、経理課長をおろされて
工場に戻される事になった。

だが、希空をここに残しても
好奇の目にさらされることがないとも
言えないと心配された。

希空は、退職を望んでいる
と言われたが
それは阻止したいと言うことで
オオノギ製薬の神奈川工場
受付の打診をすることと
なったようだ。

好きな会社だと言っていた希空
そんな希空を退職したいと
思わせるまで
追い詰めていたなんて。

俺は、人事部長と総務課長に
お詫びをして
経理課に行き
全員に全てを話して
今の現状を伝えた。

皆、希空が好きだったから
泣きだす女性とあからさまに
俺に嫌悪する男性陣いた。

俺は、それだけの事をしたのだから
仕方ないと思っていた。
取り急ぎ、早瀬に仕事を引きついだ。
一週間で。

式場のキャンセル
キャンセル料もかなりとられたが
身から出た錆だ。

夜は、お母さんを休ませて
俺がいすずに付く。

自分の両親にも話しをした。
母は、希空を思い泣きはじめ
父は、無言だった。

いすずが流産した時に
父と母の悲しみは大きかった。
だから、すぐには
わかって貰えないと思っていたが
自分の中では、かなりこたえた。

それでも、毎日は進んで行く。
俺は希空を住む部屋を頼んだ
不動産屋にキャンセルと
同時に新たに部屋を探して決めた。

いすずを一人で生活
させられないと思い
勝手に部屋を決めた。

いすずの会社の近くに
俺は、工場まで車で通勤すれば良いと。

その為に不動産屋からは
キャンセル料は、とられずに
クリーニング代のみで済んだ。

いすずには、全てを話さないと
いけないが·····
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