行き着く先は・・

••すきにしたら良い


俺が怒鳴った後に

父が俺といすずの前に来て

「好きにすれば良い!
簡単に、何度も
コロコロ変わられる
親の身になってみろ。
もう二度、ここにはくるな!!」
と、言うとそのまま奥の部屋に行き、
出てくる事はなかった。

母は、辛そうな顔をしながら
「悠人もあんたも。
自分の子ができたらわかるよ。
お父さんの気持ちが。

もう、帰りなさい。

そして、
ここには来なくていいから、
いすずさんの
ご両親を大切にしてあげなさい。

いすずさんに悪いと思って
言わずにいたけど
希空ちゃんは、挨拶に来てから
よく連絡くれていたの。

お父さんは、それは、それは、
嬉しそうにして喜んでいてね。

最初の結婚の時
いすずさんは、
この家に一人で来たことも
電話をかけてくれたことも
一度もない。

だけど、希空ちゃんは、
今度来てくれる事になっていた。

だけど、行けなくなったと
泣いて電話があって。

理由を訊いても話してくれなかった。

けど、なんか悠人がしたのではないかと
お父さんは、心配していたんだ。

それが、こんな·····事で。

お父さんは、希空ちゃんの
泣き声が胸に残っていると
言って涙を流すんだよ。

あんな良い子を傷つけてと。

あんたが希空ちゃんより
いすずさんを選んだんだ。

あんたの好きなようにしたら良い。

もう、私らは、
振り回されるのは懲り懲りだから。」
と、言うとキッチンへと行ってしまい
顔を出すことはなかったが
母の鼻をすする音が聞こえてきた。
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