行き着く先は・・

••イタリアへ。


聡吾さんは、言われていた通り
イタリアへと戻って行った。

修吾さんとの間に
何かあることはわかるが
修吾さんにイタリアでの生活で
本当に嬉しい一時だったから
お礼を伝えて欲しいと
お願いした。

私の作った小さなブリザードフラワーと
共に。
聡吾さんの荷物になりたくないから
本当に小さなものにした。

聡吾さんには、小さなお酒のセットを。

居酒屋を出て別れる時
「またな、ノア」
と、聡吾さん。

また、があるのかわからないが
「はい。聡吾さん、お元気で。」
と、言うと一度私の頭を撫でてから
手を上げて去って行った。

なぜ、過去を話したのか
自分でも不思議だったが·····

泣いたりして、恥ずかしいや。
と、思いながら自宅へと帰った。
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