行き着く先は・・
(十八)

••皆の幸せ


翌日、山寺さんと会う
とても綺麗な顔をされた男性だった。

修吾さんから山寺さんの
紹介をされて
私も母も挨拶をした。

日本の方だから
全て日本語でよかった。
細かい打ち合わせをして
出来上がり図をくれる事に
なった。

建物自体に問題はないが
老朽化も考えて補強を
してくれる事に。
ざっとの見積りの定時もあり
修吾さんが出すときかない。
私も母も何度も断るが
ガンとしてきかず
母が、笑だして
「日頃は優しいんだけど。
ここと言う時には、頑固なのよね。
かわらないわ、修吾。」
と、言うと
修吾さんは、頭をかきながら
照れていたが·····

山寺さんは、こんな修吾さんを
初めて見たと、びっくりしていた。

私は、そんな二人を
なんだか、嬉しくて見ていたが
「修吾さん、ありがとうございます。
お店が起動にのりましたら
きちんと返済します。」
と、言うと
「いらないんだけど。
私だって、希空ちゃんに何か
してあげたいんだよ。」
と、言うから
少し驚いたが、嬉しかった。

それからは、打ち合わせを予て
四人で食事をした。

山寺さんの奥様も所長さんも
日本の方で、所長さんの奥様も
日本の方と聞いてびっくりした。
でも、心強く思えた。

山寺さんの図案は
私と修吾さん、母にも
送りますから意見を言って下さい
と、言われた。

その後
私と母は、街をブラブラ探索して
母と修吾さんは、夜に会う約束をして
修吾さんは、仕事に戻り
山寺さんもドイツに帰っていった。

今日は、
私の方から聡吾さんに連絡をして
山寺さんとの内容を報告をした。

母と修吾さんについても
簡単に話してみた。

それと修吾さんがリフォーム代を
払うと言われた事も。

聡吾さんは、黙って聞いてくれたが
リフォーム代は、払って貰えばよいと
母との事は、何も言わなかった。

母も、修吾さんの奥様や息子さんは、
辛かったと思うと言っていた。

私は、母にはもちろんだが
修吾さんにも
聡吾さんにも
幸せになって欲しいと思っていた。
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