行き着く先は・・

••許せない


聡吾は、自分がなぜ希空に
関わるのかわからなかった。

ただ、くるくる表情の変わる
希空をみていて楽しいのと
もっと見ていたいと思った。

誰かに恋をしたことも
愛したこともない。

女がいないことはなかった。

一晩抱いたら····良い···みたいに。
そんな女なら沢山いた。

付き合ってと、言われても
忙しい時は、連絡も何もしない。
多くは語らない
愛してないから
そんな事も口にしない
と、離れて行った。

温かい家庭も人の温もりも
知らないから
どうして良いかわからなかった。
ただ、希空が泣くと
心が痛い、だから、泣くなの意味で
希空を抱き締める。

あの父親に
愛した女がいた?
だから、母を·····

母の最後の顔を目に浮かび
堪らない気持ちになる

ずっと、辛いだけで
幸せでもなく
生きていた母·····

聡吾は、修吾を許せなかった。
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