行き着く先は・・
••もう離れたくない
修吾は、明日日本に帰る茜に
自分の気持ちを伝えた。
「茜。
再会して、わかったんだ。
私は、茜を今も変わらず
愛している。
もう一度、やり直して
貰えないだろうか?」
と、伝えた。
茜は、
「修吾。
気持ち伝えてくれて
ありがとう。
それに希空の事も。
奥様や息子さんの事を思うと
複雑なんだけど。
私も修吾と再会して
修吾の話を聞いて
修吾と一緒にいたいと
思ってた。
一緒と言っても日本とイタリア
だけど····ね。」
と、答えると
修吾は、茜の手を引き
自分のマンションへと
連れてきた。
すごくお洒落な佇まいのマンションだ。
「女性を連れて来たのは
茜が初めてだ。」
「修吾、恋人とかいなかったの?」
「いない。体の関係だけなら
昔は、少しだけ。」
「本当に?まぁ、私もずっと一人。
あっ、私は身体の関係もないわよ。」
と、言うと
修吾は、茜にキスをする。
軽いキスから深く甘いキスをしながら
二人は、お互いの服を脱がせ
寝室のベッドに倒れる。
久々の行為に二人とも心配であったが
なんら、問題もなく
二人は、何度も身体を繋げ
しまいには、笑いだした。
「できたね。」
「そうだね。」と。
修吾は、幸せだった。
愛情もなく抱く辛さを知っていたから
やはり、茜は違う。
そう思い茜に伝えた。
「茜、愛してる。
結婚して欲しい。
もう、あんな気持ちになるのは
嫌なんだ。」
「私も愛してる。
修吾に抱かれてわかったの。
やはり、私は修吾が好きだったのだと
別居婚になるけど。」
「日本の店は誰かに任せたら?
こっちで、私のホテルやレストラン
会社に花をいけてよ。」
と、言われて
「ちょっと、段取りとかあるから
日本へ帰って考える。」
と、言うから
「早くイタリアに来て。
待てなくなったら日本へ
迎えに行く。」
と、修吾が言うと
「早急に動くけど。家もあるし。」
「もう、日本へは、
帰さないから。家はいらない。
ご主人のお墓参りと日本のお店に
顔を出すときはホテルに
泊まれば良い。」
と、真剣に言う修吾に
「修吾って、束縛するんだね。
知らない一面をみた。」
「こんな私はいやか?
何十年、離れていたと。
もう、離れたくない。」
「うふっ、うん。ありがとう。
あの時と違って年をとった私で
大丈夫?」
「変わらないよ、茜は。
今も綺麗で優しさの中に
芯がある。
私が愛した茜だ。」
と、言うと
修吾は、また茜の中に入り
茜を堪能した。
お互いに若くはないのに
驚く程に何度も繋がった。