行き着く先は・・

••本当の愛


「修吾、大丈夫?
ごめんね、辛いときに
そばにいてあげれなくて。」
と、母が言うと
「いや、茜のお陰で話せたよ。
ありがとう。」
と、修吾さんは言った。

聡吾さんは、黙ったまま
部屋を出て行った。

私は追おうか迷ったが
いかなかった。

それから三人で
聡吾さんは、そっとしておこうとなり、
私はホテルへと帰った。
修吾さんと母は、まだ話していたが

私も正直、修吾さんの話した内容が
今までの見解と違っていて
壮絶な人間模様に動揺をしていた。


明日から、リタの家のリフォームが
はじまるためリタの
お家に入りずめになる。

聡吾さんは·····
修吾さんは·····
考えると切なくなる。

イタリアの地で
何を思い、何を考えて
亡くなられたのか
聡吾さんの母・かすみさんを
思うと辛いものがあった。
愛のない結婚····悲しい·····

私も正樹や悠人さんを
きちんと愛していたのだろうかと
考えさせられた。

ひかりにも少しだけ聞いてもらってから
眠りについた。
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