行き着く先は・・
••まだ、話ていないこと
茜は、心配になるが
今は、自分のやるべき事を一日も
早くやる必要があった。
イタリアで修吾に聞いた
内容が信じられなかった。
本当に情熱家で仕事に対しては
厳しいが、自分にはもっと厳しい
人だった····が·····
人を思いやれない
そんな人ではなかった。
そんな数年で人間の性格は
変わる事はないと
修吾に訊ねた。
今から一緒に生きて行くつもりで
いるなら全てを話してと。
隠し事はないかと。
修吾は、しばらく何も言わなかった。
だが·····重い口を開いた·····。
私が脅したのもあるが·····
それでも、まだ聡吾さんに
話してないが····
運ばれたかすみさんの
病院にも行っていた。
ただ、聡吾さんが嫌がると思い
会社からの帰りに寄っていた。
聡吾さんは、病院で寝てるか
家に帰っていたらしいが。
葬儀もきちんとした。
聡吾さんは、嫌っていたからか
記憶にないだけだろう。
いくら異国でも
喪主?がいないと
はじまらないだろうとわかる。
修吾は、そこまで
言う必要ないと
思っていたのだろうが。
親の勝手な見栄や体裁で
一人の女性が
振り回されたことは
事実だ。
次にイタリアへ入ったら
会いに行きたいと
思っている。
·····かすみさんに·····
修吾をはじめ
聡吾さんも希空も
大丈夫かと思いながら
茜は、イタリアへ行く準備に
明け暮れていた。