行き着く先は・・
••もう疲れた
毎日忙しい希空だが
新聞は目にしていた。
そうだよね?
今までもこうやって
生きてきた人なんだから
変わるはずはない。
日本にまで追ってきたのも
修吾さんに言われて
わからなくてきたのだろう?
教えて欲しい。言って欲しい。と
言われてもLINEも既読にならない。
ましてや半年以上も会ってもいない。
日本へ行っていたからと
申し訳ない気持ちだったが
もう、愛だの・恋だの···疲れた。
今日は、開店から初めて休日
部屋の片付けや掃除、洗濯をする。
住居スペースも快適で
山寺さんには感謝しかない。
店も住居も防犯対策も充分に
考えられていた。
母には、経営を教わっている。
大変なんだとつくづく思っていた。
天気も良いから
リタのお墓参りに行き
買い物をしようと
鍵と二重ロックをして
家を後にした。
あちこちして
夕方になり帰宅すると
店の前に背の高い人が立っていた。
聡吾さん····だ。
「お久しぶりですね。」
と、言う私に
「どこに行っていた?」
と、言う聡吾さん。
「どこ?あちこちですかね。」
「連絡した。」
と、言われて
「携帯、部屋に忘れて行ったんで。
何かご用ですか?」
と、言うと
聡吾さんは、眉をあげて
「行くぞ。」
と、言うから
「どこにですか?」
と、訊ねると
「食事。」
と、言ったので。
「行きません。
やらないと行けないことも
ありますから。
どうぞ、他の方と。」
と、言い住居スペースに
上がって行くと
聡吾さんは、追ってきて
「せっかく来たのに。
一緒に行けばいいだろう。」
と、悪びれるわけでもなく
言う聡吾さん。
本当にそう思っているのだろうと
思うが。
「お願いしたわけでもありません。
自分の都合で、人をふりまわさないで
頂けますか?
私、荷物重いし中に入っても
良いですか?」
と、言うと
怒った顔をしながら
荷物を持とうとしたから
「結構です。
触らないで下さい。
では、お休みなさい。」
と、言って玄関に入り
内から鍵をしめたら····
ブザーがなり響く
ドンドンとドアを叩く音
「帰って下さい。
私は、もう恋愛はしないと
決めましたから
私を気にする必要はありません。」
と、言うとドアから離れた。
それでも
ブザーはなり続けていたが
私は、買ったものを片付けて
軽くシャワーを浴びて
夕飯を食べながら
花の仕入れを考えたりしていたが····
LINEがかなり音を発てるから
煩くて聡吾さんのLINEをブロックした。
私が送るのには返事もないのに。
付き合うことになると
やはり、いろんな事に期待をしてしまう
友人や知人なら期待もしないから
悩んだり、考えたりすることもない
だから、聡吾さんは、
修吾パパの息子さんだと
知り合い?義理の兄?と認識にした。
それをひかりと母にも
LINEで連絡した。
ひかりは、
『いくらそんな経験が
なくても自分でわからないと
かわらないよ。
希空は、大丈夫なの?』
『付き合っている感覚もなかったから
問題ないと思う。
私には、恋とか愛とか
縁がないとわかったよ。』
と、返してから
今、ひかりは東さんと付き合っているから
その話をして終わった。
母からは、
『修吾が怒っている。』
と、だけ。
優しいから修吾パパは····と
思いながらベッドに入った。