行き着く先は・・
••悠人
悠人····
いすずが出張から帰ってきた日に
俺は、話をきりだした。
「疲れているのよ。」
と、言う、いすずに。
もう、前を向いて進みたい
我が儘だと解っているが·····
正直に全てを····
言葉にしなくても
わかり会えている
いすずと一緒にいる方が良いと
癒しにもなっていた。
だが、俺は一緒に暮らすだけの
パートナーが欲しいわけではない。
一緒に食事をしたり
寛いだり
手が空いてる方が
食事を作ったり
掃除や洗濯をするのは
当たり前だが····
片方だけが、やるのではなく
お互いを思いやって
生きて行きたい
温かい家庭が欲しい···だけ····
いすずとは·····
それは、出来ない···と、わかった。
俺は、仕事も辞める。
希空に酷い事をしたのは、俺だ。
だが、正直
その事をいつまでも
いつまでも、言われ続けることに
疲れてしまった。
いすずと一緒になるためだと
今まで頑張ってきたが。
その、いすずと
こんなすれ違った生活を送るなら
一緒にいる意味も
頑張る意味もわからなくなった。
「もう一度
自分自身を見直してくるよ。」
と、言い
「このマンションは、
いすずが住めば良いよ。」
「俺は、会社に退職の書類を
提出したら自分探しに
いなくなるから····」
と、頭を下げながら言った。
俺と一緒にいることで
言われなき事を
俺の両親から言われたり
傷つけたかも知れない。
だから、きちんと詫びた。