行き着く先は・・
(二十五)
••報告
修吾パパが、
「希空を絶対に泣かすな。
泣かしたら・傷つけたら
お前をイタリアからだす。」
と、言うと
「あのさ、一応、俺が
親父に一番近い息子なんだけど。」
と、言う聡吾さんに
「お前も可愛いが
希空は、別格だ。」
と、言う。
聡吾さんは、修吾パパに可愛いと
言われて口がポカーンとしていた。
「聡吾君。
修吾はね
あなたが可愛くて、可愛くて
たまらないのよ。
そりゃ~そうでしょ
自分の息子なんだから。
会社に抱っこひもで
おぶって仕事をしていた
事もあるのだから。」
と、母が言うと
「あかっ、茜!!」
と、修吾パパは、慌てて
聡吾さんは、下を向いていたから
私は、そっと手を握ると
聡吾さんも握り返してくれて
「······ありが····とう·······父さん。」
と、言った。
もう、聡吾さんと修吾パパは
大丈夫かな、そう思えた。
その夜は、修吾パパ達の部屋で
四人で食事をした。
とても、美味しくて
とても、幸せだった。
その日は、なんとか
パパラッチや記者を巻いて
自宅に帰った。
聡吾さんは、
「部屋に着いたら
必ず知らせて」
と、言ったから
LINEで
❬ 部屋に入りました。❭
と、送ると
❬ 良かった。 ❭
と、返ってきた。
明日、告白が上手く行った報告を
会社から各社に流す。
あくまでも相手が一般人だから
配慮を御願いして。
何かあったら必ず報告するとの
約束をして。
直ぐに、各社から
〔 モデルのSogo、射止める!! 〕
と、見出しがおどる。
ケイトには、話をした。
聡吾さんが顔をだすだろうから
それとひかりにも報告した。
ひかりは、
「やるじゃない。モデルさん。」
と、言ってくれた。