茉莉花の花嫁
「た、大正時代…!?」

何のジョーダンなのかと、茉莉花は思った。

「ジョーダンじゃないんだ」

そんな茉莉花の頭の中を読んだと言うように、清瀬が言い返した。

「ここだと説明するのは難しい。

どこか2人でゆっくりと話がしたい」

清瀬がそう言ったので、
「もし清瀬さんが嫌じゃなかったら、私の家にきませんか?」
と、茉莉花は言った。

「家族は大丈夫なのか?」

そう聞いた清瀬に、
「家族はいません、両親は2年前に亡くなりましたので私1人だけです」

茉莉花は答えた。

「わかった、お前の家に行こう。

そこでいろいろなことを説明しよう」

清瀬が首を縦に振ってうなずいて、茉莉花を促してきた。

(これでわかるかも知れない…)

茉莉花はそう思った。
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