IRIS
「おーいヒロ一緒に帰ろうぜ。帰りに映画でも見に行かねぇ?」

学校の終了を告げるチャイムが鳴ると同時にクラスメイトの男子達が話しかけてくる。

「悪い。
今日は速く帰らなくちゃいけないんだ。」

「今日はってか、今日もだろ。」

「じゃあな。」

僕は机の中の教科書やノートを素早くしまうと足早にその場をあとにした。

「あいつ変わったよな。なんか取っ付きにくくなったってゆうか。」

「まぁしょうがねぇだろ。あんな事があったんだから。」

いつもと同じ通学路を1人歩く。

(僕はいい大学を出て医者になるんだ。始まりの遅かった僕は誰よりも努力しなきゃいけないんだ。遊んでる暇なんかないんだ。)

そんな事を考えながら足早にな帰路についた。
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