結婚から始めましょう。
しばらく気恥ずかしかっだけれど、私の様子などお見通しのようでそっとしておいてくれた。
それでも、自宅へ送ってくれた別れ際、今度は確認のないまま再びキスをされた。

「また連絡します。週末に会えることを楽しみにしています」

「私も、楽しみにしています」

いつもなら「はい」ですませてしまうところだけど、今は私の心境を伝えたくてそう言うと、蓮は嬉しそうに微笑んだ。




〝嫌がることはしない〟


そう言って私のペースに合わせてくれる蓮。

今夜、キスは私の嫌がらないことになった。















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