結婚から始めましょう。
手続きを終えると、完成した婚約指輪を受け取り、食材を購入して蓮のマンションへ向かった。
「話を蒸し返すけど」
突然切り出した蓮。ハンドルを握る彼の横顔を見つめた。
「僕に砕けた口調を求めたってことは、桃香さんは僕と親密になりたいって思ったと受け止めて正解かな?」
一瞬こちらに目を向けた蓮と目が合って、ドキリとする。
確かに、彼のいう通りで……
紘のことが羨ましかったのも事実で……
最近、蓮のことが〝嫌じゃない〟程度の捉えじゃなくなってることは自覚している。もっと一緒にいたいと思うし、キスだってまたして欲しいって思う。
「せ、正解だと思う。蓮さんともっと一緒にいたいし、手をつなぐことも嬉しい。蓮さんのことをもっと知りたい」
「桃香さん、それって……」
蓮は片手で口元を覆ってしまった。
「僕のことを好きになりかけてるってことじゃないかな」
蓮のことが好き……
心の中でぐるぐる考えていると、いつのまにかマンションの駐車場に着いていた。蓮は自分と私のシートベルトを外すと、お互いの体を向かい合わせにした。
「桃香さん」
そっと私の手を取る。
「こうして、僕に触れられるのは嫌?」
ふるふると首を横に振る。
「それじゃあ」
私の手を離すと、ゆっくりと口付けをした。
「キスをするのは嫌?」
恥ずかしさで目線を下げてしまったけれど、再び首を横に振った。
「話を蒸し返すけど」
突然切り出した蓮。ハンドルを握る彼の横顔を見つめた。
「僕に砕けた口調を求めたってことは、桃香さんは僕と親密になりたいって思ったと受け止めて正解かな?」
一瞬こちらに目を向けた蓮と目が合って、ドキリとする。
確かに、彼のいう通りで……
紘のことが羨ましかったのも事実で……
最近、蓮のことが〝嫌じゃない〟程度の捉えじゃなくなってることは自覚している。もっと一緒にいたいと思うし、キスだってまたして欲しいって思う。
「せ、正解だと思う。蓮さんともっと一緒にいたいし、手をつなぐことも嬉しい。蓮さんのことをもっと知りたい」
「桃香さん、それって……」
蓮は片手で口元を覆ってしまった。
「僕のことを好きになりかけてるってことじゃないかな」
蓮のことが好き……
心の中でぐるぐる考えていると、いつのまにかマンションの駐車場に着いていた。蓮は自分と私のシートベルトを外すと、お互いの体を向かい合わせにした。
「桃香さん」
そっと私の手を取る。
「こうして、僕に触れられるのは嫌?」
ふるふると首を横に振る。
「それじゃあ」
私の手を離すと、ゆっくりと口付けをした。
「キスをするのは嫌?」
恥ずかしさで目線を下げてしまったけれど、再び首を横に振った。