近そうで遠い存在






楮「おいっ!起きろ!!蘭嘩!!」




蘭「Σふわぁっ!?…ってなーんだ、楮那かぁ…………って…はぁっ!?なななななななっ!なんでここにいんのよ!!」






楮「それはお母様が…」



母「だってー、楮那君かわいそうじゃなぁい?♪」







明らかに楽しんでやがるこのババァ…







蘭「はぁ…わかったわよ…っわぁっ!!?ちょ…遅刻!!!!ヤバイって!!!」







楮「相変わらず朝は弱いな…蘭嘩。」







蘭「Σうっうっさい!」








沁「蘭嘩っ!!早くしやがれっ!!遅刻すんぞ!!!」







蘭「あーもー!!どいつもこいつも煩いわ!!!少しは忍耐強くなりやがれ!!!!」





ダァン!!



楮「いってー」





沁「おう!久しぶりだな楮那!!」




楮「あぁ、そうだな!」







沁「………って…えええぇぇええぇええぇえええええ!!!???なっ…おま………生きて……」







楮「煩いな沁、この通りピンピンしてるよ僕は。」







沁「そーか!!よかったなァ楮那ァ!!!ってテメェ煩いってしょうがねぇだろうが!!」







楮「…なぁ、沁…蘭嘩の事どう思ってんだ?」









沁「はぁ?蘭嘩?どうってそりゃ幼なじみと…」








楮「ホントの事言えよ。」








沁「………ッチ…やっぱ楮那にはわかっちまうんだなァ…そうだよ、俺は蘭嘩が好きだ。」





楮「なんで言わないんだ?両想いだろ?」







沁「たぶんな…でも…もし違ったら……違う奴が好きだったらって思うと……言えねぇんだよ……情けねぇよな…」












楮「ホント情けねぇな!!!この弱虫!!ウジ虫!!フンコロガシ!!」




沁「あぁ!?テメェ喧嘩売ってんのか!!」
< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop