一時停止の恋
◆◇◆◇◆
無事入学試験に合格し、私は高校生になった。
新しい制服を着て、新しい靴を履き、新しいカバンを持って、私はバスに乗った。
彼のことを思い出す。
「名前、知りたかったな……」
あれから、彼とは会っていない。
これからは別の路線のバスだし、もう会うことはないのかもしれない。
それは少し残念だけど……。
窓ガラスにぼんやりと映った私は、やけに楽しそうだった。
「発車します」
――バスが揺れ、動き始めた。
無事入学試験に合格し、私は高校生になった。
新しい制服を着て、新しい靴を履き、新しいカバンを持って、私はバスに乗った。
彼のことを思い出す。
「名前、知りたかったな……」
あれから、彼とは会っていない。
これからは別の路線のバスだし、もう会うことはないのかもしれない。
それは少し残念だけど……。
窓ガラスにぼんやりと映った私は、やけに楽しそうだった。
「発車します」
――バスが揺れ、動き始めた。