触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
いきなり大きな声を出されて手を掴まれたからか、ビックリした様子で目を見開いて振り向く澪ちゃん。
手を離すと満面の笑みで、私の頬に触れてきた。体が一瞬こわばる。
澪ちゃんの顔がゆっくり近づいてきて、私は思わず目をつぶった。
「気をつけて帰ってくださいね」
耳元で空気が震えて、澪ちゃんの声がくすぐったい。
いつもカウンター越しだったから、キレイな顔がこんなに近くに来たのは初めてで緊張する。
お菓子のような甘い匂いが鼻を掠めて、するりと呆気なく澪ちゃんが離れていく。
「バイバイ」と手を振って店の中へ入っていった。
ーーキスされるのかと思った。
相手が女の子だということは解ってるけど、いきなり至近距離まで詰められるとたとえ同性でもドキドキしてしまう。
しかし、女の子と付き合うって何するんだろう。
澪ちゃんってそっちの人なのかな、綺麗なのにな。
だからなのかな、男に言い寄られ過ぎて男が嫌いになったのかも。
適当なことを考えながら、私はようやく駅に向かって歩き出した。
触れられた頬が熱い。
不思議と嫌悪感はなかった。
手を離すと満面の笑みで、私の頬に触れてきた。体が一瞬こわばる。
澪ちゃんの顔がゆっくり近づいてきて、私は思わず目をつぶった。
「気をつけて帰ってくださいね」
耳元で空気が震えて、澪ちゃんの声がくすぐったい。
いつもカウンター越しだったから、キレイな顔がこんなに近くに来たのは初めてで緊張する。
お菓子のような甘い匂いが鼻を掠めて、するりと呆気なく澪ちゃんが離れていく。
「バイバイ」と手を振って店の中へ入っていった。
ーーキスされるのかと思った。
相手が女の子だということは解ってるけど、いきなり至近距離まで詰められるとたとえ同性でもドキドキしてしまう。
しかし、女の子と付き合うって何するんだろう。
澪ちゃんってそっちの人なのかな、綺麗なのにな。
だからなのかな、男に言い寄られ過ぎて男が嫌いになったのかも。
適当なことを考えながら、私はようやく駅に向かって歩き出した。
触れられた頬が熱い。
不思議と嫌悪感はなかった。