触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「最初、よくわかんなかったんですけど、締めの作業で日付切れた伝票をミカさんが営業部に持っていくとき見てたらなるほどなーって」
茜ちゃんが思い出し笑いをしながらビールのジョッキを傾ける。
「ミカさん、よくお菓子もらってくるじゃないですか」
「うん」
「そのときめちゃくちゃ可愛い顔で笑うんですよね」
「そうなの?」
ーー可愛いかどうかはともかく笑っているかもしれない。でもそれは、
「でもよく見たらくれる人に対してじゃなくて、もらったお菓子見て笑ってるの。
それを見て男性社員はデレて、女性社員は面白くないという、ね」
茜ちゃんが「ミカさんすごいですね」とくすくす笑った。だいぶ酔っているようだった。2杯目のジョッキはすでに空っぽだ。
そこではたと気づく。
「ねぇ待って、みんなが営業の席に伝票返しに行きたがらないのって」
「営業の女が怖いからと、あとミカさんが行くと絶対お菓子持って帰ってくるからですよ」
「なにそれ!」
知らずに生贄みたいな扱いになっていた。
「でも総務のみんなはミカさんのこと好きですよ」と謎のフォローを入れられて。
茜ちゃんが思い出し笑いをしながらビールのジョッキを傾ける。
「ミカさん、よくお菓子もらってくるじゃないですか」
「うん」
「そのときめちゃくちゃ可愛い顔で笑うんですよね」
「そうなの?」
ーー可愛いかどうかはともかく笑っているかもしれない。でもそれは、
「でもよく見たらくれる人に対してじゃなくて、もらったお菓子見て笑ってるの。
それを見て男性社員はデレて、女性社員は面白くないという、ね」
茜ちゃんが「ミカさんすごいですね」とくすくす笑った。だいぶ酔っているようだった。2杯目のジョッキはすでに空っぽだ。
そこではたと気づく。
「ねぇ待って、みんなが営業の席に伝票返しに行きたがらないのって」
「営業の女が怖いからと、あとミカさんが行くと絶対お菓子持って帰ってくるからですよ」
「なにそれ!」
知らずに生贄みたいな扱いになっていた。
「でも総務のみんなはミカさんのこと好きですよ」と謎のフォローを入れられて。