触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
遠くで聞き慣れたアラームの音がする。
少し寝足りない気持ちのまま体を起こす。
そんな気はしていたけど、やっぱり隣に澪ちゃんの姿はなかった。
「おはようございます」
「……おはよ。ごめん、アラームうるさかったでしょ」
「いいえ」
ブラウンのクッションを床に置いて、そこに座りながら映画を観ていたようだ。
画面上には日本語字幕が映っていて聞き取れない英語とBGMが昨日と同じように、音量を抑えた状態で流れている。
アラームを止めると、澪ちゃんが映画を消して朝のニュース番組にチャンネルを切り替えた。
音量も少し上げている。
「澪ちゃん、早起きだね。いつから起きてたの」
「ついさっきですよ」
澪ちゃんは、昨日から小さな嘘をつくようになった。
そして私はそれらが嘘だと、いちいちわかってしまう。
「着替えてくる」と言って寝室へ戻った。
ハンガーにかけられた制服とブラウスを手に取り身につける。
ここから出勤するにはまだ時間に余裕があったけど、このよそよそしい空気には耐えられそうにない。
「男に見える」なんて言わなきゃよかったと、何度も後悔する。
少し寝足りない気持ちのまま体を起こす。
そんな気はしていたけど、やっぱり隣に澪ちゃんの姿はなかった。
「おはようございます」
「……おはよ。ごめん、アラームうるさかったでしょ」
「いいえ」
ブラウンのクッションを床に置いて、そこに座りながら映画を観ていたようだ。
画面上には日本語字幕が映っていて聞き取れない英語とBGMが昨日と同じように、音量を抑えた状態で流れている。
アラームを止めると、澪ちゃんが映画を消して朝のニュース番組にチャンネルを切り替えた。
音量も少し上げている。
「澪ちゃん、早起きだね。いつから起きてたの」
「ついさっきですよ」
澪ちゃんは、昨日から小さな嘘をつくようになった。
そして私はそれらが嘘だと、いちいちわかってしまう。
「着替えてくる」と言って寝室へ戻った。
ハンガーにかけられた制服とブラウスを手に取り身につける。
ここから出勤するにはまだ時間に余裕があったけど、このよそよそしい空気には耐えられそうにない。
「男に見える」なんて言わなきゃよかったと、何度も後悔する。