触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
『今お前んちの前だから。来ないなら部屋まで行くぞ』
「やめてよ、わかったよ。
準備するからちょっと待ってて」
正直、乗り気ではなかったけど、家の中にまで来られるのは困る。
実際家を知られているから、無視していたら本当に部屋まであがりかねない。
適当な服を着て適当にメイクをして、バッグにスマホと財布だけを詰めて家を出た。
「おー、なんか私服見るの久しぶり」
「とっととご飯食べてさっさと帰ろう」
何度か来て覚えたのか、勝手知ったる風に来客用の駐車場に車を停めている。
その後部座席を開けて乗り込んだ。
「なんで助手席じゃないの?」
「当たり前でしょう」
「すげえ警戒心だな、感心するわ」
斜め後ろから笑う早坂の横顔を見る。
つい1ヵ月前まで隣にいたのに、今はどこか久しぶりに会った同級生のように感じる。
「ミカの好きな奴って誰ー?」
「教えない」
「うちの会社にいる?」
「言わない」
「……高橋さん?」
予想外なところから、茜ちゃんが出てきて笑ってしまう。
「だってこの前のすごかったじゃん。
なぁ俺嫌われてんの?」
「知らなーい」
こうして早坂と笑って話をするのは久しぶりだった。
隣よりもこの位置からのほうが楽だ。
緊張しなくて済む。
「やめてよ、わかったよ。
準備するからちょっと待ってて」
正直、乗り気ではなかったけど、家の中にまで来られるのは困る。
実際家を知られているから、無視していたら本当に部屋まであがりかねない。
適当な服を着て適当にメイクをして、バッグにスマホと財布だけを詰めて家を出た。
「おー、なんか私服見るの久しぶり」
「とっととご飯食べてさっさと帰ろう」
何度か来て覚えたのか、勝手知ったる風に来客用の駐車場に車を停めている。
その後部座席を開けて乗り込んだ。
「なんで助手席じゃないの?」
「当たり前でしょう」
「すげえ警戒心だな、感心するわ」
斜め後ろから笑う早坂の横顔を見る。
つい1ヵ月前まで隣にいたのに、今はどこか久しぶりに会った同級生のように感じる。
「ミカの好きな奴って誰ー?」
「教えない」
「うちの会社にいる?」
「言わない」
「……高橋さん?」
予想外なところから、茜ちゃんが出てきて笑ってしまう。
「だってこの前のすごかったじゃん。
なぁ俺嫌われてんの?」
「知らなーい」
こうして早坂と笑って話をするのは久しぶりだった。
隣よりもこの位置からのほうが楽だ。
緊張しなくて済む。