触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
私が事務職で、向こうが営業なのが幸いだった。
用があるときにしかお互い会話をしない。
例えば営業で使った経費の伝票の計算とか、締め日とか。
日中、私はほぼパソコンとにらめっこ状態だし、向こうは社外に出ている。
本当にありがたい。
時刻は14時過ぎ。
茜ちゃんと会社ビルの下に併設されているカフェで昼食を摂ってから、午後の仕事に取りかかる。
机の上に出していたスマホが数秒、振動して隣にあったカップの中に入っていたコーヒーが揺れた。
表側にしていたポップアップ画面が目に入る。澪ちゃんからだった。
『お仕事中失礼します。
さっそくですが今週末、どこか遊びにいきませんか?』
絵文字も顔文字もない文字だけの素っ気ない文章。
丁寧な口調は接客中と全く変わらない。
『いいよ、土曜日でいい?』
隣の茜ちゃんに気づかれないようにコーヒーカップで隠しながら、素早く返事を打って送信する。
いくら緩い会社でも、業務中の私用連絡はご法度だ。
用があるときにしかお互い会話をしない。
例えば営業で使った経費の伝票の計算とか、締め日とか。
日中、私はほぼパソコンとにらめっこ状態だし、向こうは社外に出ている。
本当にありがたい。
時刻は14時過ぎ。
茜ちゃんと会社ビルの下に併設されているカフェで昼食を摂ってから、午後の仕事に取りかかる。
机の上に出していたスマホが数秒、振動して隣にあったカップの中に入っていたコーヒーが揺れた。
表側にしていたポップアップ画面が目に入る。澪ちゃんからだった。
『お仕事中失礼します。
さっそくですが今週末、どこか遊びにいきませんか?』
絵文字も顔文字もない文字だけの素っ気ない文章。
丁寧な口調は接客中と全く変わらない。
『いいよ、土曜日でいい?』
隣の茜ちゃんに気づかれないようにコーヒーカップで隠しながら、素早く返事を打って送信する。
いくら緩い会社でも、業務中の私用連絡はご法度だ。