触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「おはようございます、ミカさん」

「……おはよう」

「どうしました?」

「んーん……」



系統は違うけど、圧倒的な外見の差を見せつけられた感じになって「悔しい」と「うらやましい」がごちゃごちゃになる。

正確な年齢はわからないけど、澪ちゃんは確か私よりも年下だったはずなんだけど。

自分の外見が子どもっぽいところは、実は密かなコンプレックスだったりする。



「えい!」



1人で勝手にモヤモヤしていたら、むぎゅ、と両手で顔を挟まれた。



「そのポンチョ、可愛いですね!
ミカさん、小さくて可愛いからそういう服似合います。
いつもスーツだからビックリしちゃった!」



なんて眩しい笑顔なんだ、天使かなこの子。

笑う澪ちゃんに圧倒される。

劣等感だらけの自分が恥ずかしい。



「……澪ちゃんも、そのふわふわすごいね」

「触りますか?」

「いいの?」

「どうぞどうぞ」



澪ちゃんの首回りについたファーに触れる。

その間澪ちゃんは私の頬を両手で挟んだまま、にこにこしていた。


ーー何この子、綺麗でスタイル抜群で性格もいいなんて、神様なの?


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