触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
駅までの道を歩く。
そういえば前は車で迎えに来てもらっていたから、ここまで澪ちゃんと歩くのは初めてだ。
「今日のご飯、私が作ってもいいかな」
「作ってくれるの? 楽しみ!」
子どもみたいに、澪ちゃんの目が輝いた。
「普段あんまり自炊しないから、時間かかると思うし失敗するかもしれないけど」
「じゃあ俺も手伝う! なに作るの?」
「……ハンバーグなんてどうでしょう」
小学生の頃、家庭科の授業で一度だけ作ったことがあるから、たぶん失敗しないはず。
「やった! 俺ハンバーグ大好き!」
ーー知ってる。
初めてデートしたときも、大きいステーキかハンバーグ、どちらにするかで迷っていたから。
まだ作ってもいないのに、澪ちゃんのリアクションを見てホッとする。
電車に乗り、大学の近くにあるスーパーに寄る。
調味料すらほとんど家にないという澪ちゃんと一緒に、スマホでレシピを確認しながらハンバーグの材料を揃えていく。
ただの買い物なのに、本当に同棲しているようで楽しくなってきた。
「楽しいねぇ」
スーパーからの帰り道、同じことを思った澪ちゃんが笑った。
そういえば前は車で迎えに来てもらっていたから、ここまで澪ちゃんと歩くのは初めてだ。
「今日のご飯、私が作ってもいいかな」
「作ってくれるの? 楽しみ!」
子どもみたいに、澪ちゃんの目が輝いた。
「普段あんまり自炊しないから、時間かかると思うし失敗するかもしれないけど」
「じゃあ俺も手伝う! なに作るの?」
「……ハンバーグなんてどうでしょう」
小学生の頃、家庭科の授業で一度だけ作ったことがあるから、たぶん失敗しないはず。
「やった! 俺ハンバーグ大好き!」
ーー知ってる。
初めてデートしたときも、大きいステーキかハンバーグ、どちらにするかで迷っていたから。
まだ作ってもいないのに、澪ちゃんのリアクションを見てホッとする。
電車に乗り、大学の近くにあるスーパーに寄る。
調味料すらほとんど家にないという澪ちゃんと一緒に、スマホでレシピを確認しながらハンバーグの材料を揃えていく。
ただの買い物なのに、本当に同棲しているようで楽しくなってきた。
「楽しいねぇ」
スーパーからの帰り道、同じことを思った澪ちゃんが笑った。