触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
結局、ショッピングモールを隅から隅まで歩き回って、服やアクセサリーを見たり本屋に寄ったり、なんだかデートらしくない感じになってしまった。


17時を回って「小腹がすいた」という澪ちゃんの要望で、カフェに寄ることになった。


3段重ねのふわふわパンケーキにゆるい生クリームとカラフルなフルーツがたっぷりのった、値段もカロリーも高いものを注文している。


「ミカさんは食べないんですか?」

「あー、うん、まだお腹すいてないから、コーヒーだけで」



750グラムをお腹に入れて、よくまだ入るなぁ。
それでこんなにスタイルいいの?
うらやましい……。



運ばれてきたパンケーキを前に、はしゃぐ澪ちゃんがやたら可愛い。

本当にいつも笑顔だなぁ。

なんで私に告白してきたんだろう。

この外見なら、もっといい人がいると思うんだけど。



「はい、ミカさん、あーん」



コーヒーカップに口をつけてたら、目の前に1口サイズのクリームたっぷりのパンケーキが出てきた。



「え、あ、いいよ!」

「私まだ口つけてないから大丈夫ですよ?」

「いやそういうことじゃなくて、澪ちゃんが頼んだんだから澪ちゃんが食べなよ」

「えー、ミカさん、いらない?」


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