触らないでよ！〜彼氏に振られたその日、女の子(？)に告白されました〜
突然の彼氏発言にびっくりする。

やっぱり澪ちゃんってそういう立ち位置？



沈黙していたら、澪ちゃんが焦ったように早口で喋り始めた。



『無事に帰ってたなら全然、それでいいんですけどね！』



同じようなことをまた言ってる澪ちゃんがおかしくて笑ってしまった。

『なんで笑うんですか』と、澪ちゃんの声のトーンが下がる。


あぁ、この後ろめたさの理由がわかってしまった。

私、今までこんなに好きって思われた実感がなかったから、同じように返せないって思ってたんだ……。



『ミカさん？』

「澪ちゃんは、女の人が好きなの？」

『……なんですか、いきなり』

「私の潔癖を治すために好きって言ってくれたのかなぁって思って」


－－あ、間違えた。

こういう言い方をしたかったんじゃないのに。




『どういうこと？』

「……………」



どういう風に言ったら傷つけなくて済むのか考えていたら、電話越しにため息が聞こえた。



『好きだって言ったの、信じてない？』



いつも丁寧な口調だったから、一瞬、誰と話してるのかわからなくなる。

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