触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
気づいたら電話をかけていた。

明日ここに来ればまた会えるのに、どうしても今日言わなきゃいけない気がしていた。

酔っているわけじゃない、はず。





--出ない。

え、なんで、拒否られてる?


自分でも分からないけど、なぜか急に焦ってきた。

まだ別れてないよね?



焦る気持ちを振り払うように、とりあえず駅に向かって歩く。

映画館を通り過ぎて、駅の手前にあるショッピングモールに差し掛かったとき、手に持っていたスマホが震えた。




『あ、もしもし、ミカさん!?
すみません、電話気づかなくて』



いつもの調子の澪ちゃんにほっとする。




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