触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「ミカさん!」
ショッピングモールのショーウィンドウの前で自分の足元を見ていたら名前を呼ばれた。
いつの間に来たのか、目の前に澪ちゃんが立っている。
「走ってきたの? ていうか、澪ちゃん、髪濡れてない?」
「あ、さっきまでお風呂入ってたから」
「風邪ひくよ!?」
「え、でもミカさん30分待たすとかアホでしょ」
なんでもないというように澪ちゃんが笑った。
結局、話は駅の中ですることになった。
帰宅ラッシュでも終電間際でもないこの時間帯、ホームには人がいない。
それが都合よかった。
「私も、澪ちゃんのことが好き」
相手の目を見て言えるほど度胸がないから、隣に並んで話す。
澪ちゃんも了承してくれた。
「それは前提としてあるんだけど、どうしても先のことを考えちゃうのね。
結婚のこととか子供のこととか、まぁ、25過ぎるといろいろあるわけで」
「そうなってくるとやっぱり同性と付き合うのは難しいなぁって思うの」
「その上で私、今からものすごく最低なこと言うね」
ホームには、電車の車輪の音と私の声しか聞こえない。
「澪ちゃんが他に好きな人ができるまででいいから、付き合ってくれる?」
ショッピングモールのショーウィンドウの前で自分の足元を見ていたら名前を呼ばれた。
いつの間に来たのか、目の前に澪ちゃんが立っている。
「走ってきたの? ていうか、澪ちゃん、髪濡れてない?」
「あ、さっきまでお風呂入ってたから」
「風邪ひくよ!?」
「え、でもミカさん30分待たすとかアホでしょ」
なんでもないというように澪ちゃんが笑った。
結局、話は駅の中ですることになった。
帰宅ラッシュでも終電間際でもないこの時間帯、ホームには人がいない。
それが都合よかった。
「私も、澪ちゃんのことが好き」
相手の目を見て言えるほど度胸がないから、隣に並んで話す。
澪ちゃんも了承してくれた。
「それは前提としてあるんだけど、どうしても先のことを考えちゃうのね。
結婚のこととか子供のこととか、まぁ、25過ぎるといろいろあるわけで」
「そうなってくるとやっぱり同性と付き合うのは難しいなぁって思うの」
「その上で私、今からものすごく最低なこと言うね」
ホームには、電車の車輪の音と私の声しか聞こえない。
「澪ちゃんが他に好きな人ができるまででいいから、付き合ってくれる?」