触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
ーーえ、帰っちゃった!?


焦ってソファの前に行くと、澪ちゃんが丸くなって眠っていた。

口元に手を当てて、すぅすぅと小さな息づかいが聞こえる。


頬にかかった髪に触る。

泣きすぎてこすったせいか、目尻が少し濡れて赤くなっている。


ーーあ、起きた。



「ごめんなさい、寝てました!?」



澪ちゃんが声を上げて、飛び起きる。

その勢いに驚いて下がった。



「ごめん、起こしちゃった……」

「いえ、こちらこそ、すみません、勝手に寝ちゃって」



手で髪を整えながら、ぴしっとソファの上で正座し出す。



「ねぇ、澪ちゃん、ご飯食べた?
私お腹すいたからコンビニ行こうと思ってたんだけど」

「あ、私も行きます」

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