触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「なに?」

「いや、可愛いなぁって思って」

「……澪ちゃんに言われても嬉しくない」

「え、なんで!?」



まともにショックを受けた顔をする。

そういうところだよ、と思っておかしくなる。

人に可愛い可愛い連発してて、なんで自分のことには疎いんだろう。




「どうしようミカさん、」

「うん?」

「今めちゃくちゃチューしたい」

「は!?」

「嫌だったらダッシュで逃げてね」

「いやいやいやいやどういう流れこれ!」

「至極真っ当な流れだったと思うけど」

「澪ちゃん酔ってる!?」

「あ、私酔ったことないんですよ」



肩に手が回されて綺麗な顔が近づいてくる。

頭を撫でられるのにはもう慣れたけど、そういう雰囲気は慣れてないというか、恥ずかしい!


反射的に目をつぶって下を向く。

両腕で上半身と澪ちゃんの腕を支えている状態だから、体がプルプルする。



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