触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
あれから、不安が消えなくて、衝動的に来てしまった。
急に来た私に澪ちゃんは目を丸くして驚いていたけど、すぐに目を細めてカウンターへ案内してくれた。
席にはすでに1組のカップルらしいお客様が座っている。
「今日の朝ぶりですね」
間を空けているものの、隣のカップルには聞こえないように小さな声で澪ちゃんが笑った。
いつも通りの笑顔にほっとする。
何を頼むか聞かれて、ノンアルコールカクテルを注文した。
「どこか体調悪いんですか?」
「ううん、昨日かなり飲んじゃったから、今日は休肝日なの」
ーーあ、だったら来るなよって思われたかも。
言ってからハッとすると、澪ちゃんの顔がへにゃっと崩れた。
「私に会いに来てくれたんですね」
恥ずかしげもなく言う。
澪ちゃんのそういう素直なところを見習いたいと思う。
「ーーねぇ、お姉さんは女の人?」
ほろ酔い状態のカップルの女の人が、澪ちゃんを指さす。
彼女よりいくらか冷静な男の人が「失礼だろ」とたしなめる。
急に来た私に澪ちゃんは目を丸くして驚いていたけど、すぐに目を細めてカウンターへ案内してくれた。
席にはすでに1組のカップルらしいお客様が座っている。
「今日の朝ぶりですね」
間を空けているものの、隣のカップルには聞こえないように小さな声で澪ちゃんが笑った。
いつも通りの笑顔にほっとする。
何を頼むか聞かれて、ノンアルコールカクテルを注文した。
「どこか体調悪いんですか?」
「ううん、昨日かなり飲んじゃったから、今日は休肝日なの」
ーーあ、だったら来るなよって思われたかも。
言ってからハッとすると、澪ちゃんの顔がへにゃっと崩れた。
「私に会いに来てくれたんですね」
恥ずかしげもなく言う。
澪ちゃんのそういう素直なところを見習いたいと思う。
「ーーねぇ、お姉さんは女の人?」
ほろ酔い状態のカップルの女の人が、澪ちゃんを指さす。
彼女よりいくらか冷静な男の人が「失礼だろ」とたしなめる。