触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
突然告白じみたことを言われてびっくりした。



「いまだに信じられないんだけど、澪ちゃんは誰かと付き合ったことないの?」

「ないですよ」



澪ちゃんがあっけらかんと言い放ちながら、ウイスキーと炭酸水でハイボールを作り出す。
持ってきた缶ビールはすでに彼女のお腹の中に消えていた。



「高校の頃はどういう人が好きだった?」

「あんまり覚えてない。ていうかそのときは同じ人とばっかり遊んでたからなぁ」

「この前の人とか?」

「ミカさん、結構根に持つタイプ? まぁでもそうですね、そいつ含めて」

「好きになったりしなかったの?」



私の言葉に澪ちゃんが顔をしかめる。
心底嫌そうな顔をしている。



「え、なんで今の顔」

「いやぁ、なんかすごく気持ち悪いこと言うから」

「あ、その頃から女の子が好きなの?」

「語弊がすごい」



澪ちゃんの言い方がおかしくて、つい笑ってしまう。
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