触らないでよ!〜彼氏に振られたその日、女の子(?)に告白されました〜
「でもどうして私だったの?」
そこだけが疑問だった。
澪ちゃんと私は、店のバーテンダーとその客という間柄でしかない。
さらに言えば、振られて情けないところばかり見せてきた。
好きになってもらえる要素がない。
「ーーミカさんが初めてお店に来たとき、泣いてたね」
「……泣いてた」
ほら、やっぱり第一印象は最悪だった。
「で、またお店に来たときは吹っ切れた顔してたから、あぁ仲直りできたんだなって思ったら全然違う人と付き合ってるって言い出して、」
「………………」
「初めはそういうミカさんが軽々しくて嫌だったんだけど、なんでかなぁ、何回も同じ理由で振られてるミカさんを見てたら、私のほうがミカさんを誰よりも幸せにできるって思ったんだよ」
澪ちゃんの手が私の頬に触れる。
「だってほら、触っても嫌がらないし」
「ね?」と確認するように首を傾ける。
「変なの、澪ちゃんは女の子でしょ」
ドキドキしながら視線をそらす。
告白された夜みたいに、澪ちゃんの声が耳元で響いた。
「男だったらどうするの?」
そらした視線の先に、澪ちゃんの胸がある。
ーーそんなの、ありえないよ……。
「私より胸大きい人に言われても……」
「ミカさんどこ見てんの、えっち」
クスクスと澪ちゃんが笑う。
唇が近づいてきて思わず目を閉じた。
そこだけが疑問だった。
澪ちゃんと私は、店のバーテンダーとその客という間柄でしかない。
さらに言えば、振られて情けないところばかり見せてきた。
好きになってもらえる要素がない。
「ーーミカさんが初めてお店に来たとき、泣いてたね」
「……泣いてた」
ほら、やっぱり第一印象は最悪だった。
「で、またお店に来たときは吹っ切れた顔してたから、あぁ仲直りできたんだなって思ったら全然違う人と付き合ってるって言い出して、」
「………………」
「初めはそういうミカさんが軽々しくて嫌だったんだけど、なんでかなぁ、何回も同じ理由で振られてるミカさんを見てたら、私のほうがミカさんを誰よりも幸せにできるって思ったんだよ」
澪ちゃんの手が私の頬に触れる。
「だってほら、触っても嫌がらないし」
「ね?」と確認するように首を傾ける。
「変なの、澪ちゃんは女の子でしょ」
ドキドキしながら視線をそらす。
告白された夜みたいに、澪ちゃんの声が耳元で響いた。
「男だったらどうするの?」
そらした視線の先に、澪ちゃんの胸がある。
ーーそんなの、ありえないよ……。
「私より胸大きい人に言われても……」
「ミカさんどこ見てんの、えっち」
クスクスと澪ちゃんが笑う。
唇が近づいてきて思わず目を閉じた。