花火大会 〜14年目の永遠の誓い 番外編(4)〜
■1■
キーンコーンカーンコーン。
授業終了の音と共に、
「やった~!」
「終わった~!」
教室内のあちこちから、そんな喜びの声が聞こえて来た。
同時に、
「ダメだ~!」
「泣きそ~」
なんて嘆き声も聞こえてくる。
高校二年生。長かった一学期の期末試験が終わった。
7月上旬。
いつもの年なら、体調不良でほぼ全教科、保健室で受けさせてもらうところだけど、今年は空梅雨に冷夏と言う、農作物には過酷な気候が良かったのか、ありがたい事にいつもよりずっと動けている。
そんな訳で、試験をすべて教室で受けられたことにも、試験の出来具合にも、わたしは至極満足していた。
授業終了の音と共に、
「やった~!」
「終わった~!」
教室内のあちこちから、そんな喜びの声が聞こえて来た。
同時に、
「ダメだ~!」
「泣きそ~」
なんて嘆き声も聞こえてくる。
高校二年生。長かった一学期の期末試験が終わった。
7月上旬。
いつもの年なら、体調不良でほぼ全教科、保健室で受けさせてもらうところだけど、今年は空梅雨に冷夏と言う、農作物には過酷な気候が良かったのか、ありがたい事にいつもよりずっと動けている。
そんな訳で、試験をすべて教室で受けられたことにも、試験の出来具合にも、わたしは至極満足していた。
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