花火大会 〜14年目の永遠の誓い 番外編(4)〜
「しーちゃん、いらっしゃい!」
「陽菜、え、うそ、可愛い!」
陽菜はもう浴衣に着替えていた。
牡丹色に朝顔の柄。黄色い帯がアクセントになっていてすごく可愛い。
いつも下ろしている髪は、緩くまとめてアップにしてあって、とても女の子らしくて。
「ありがとう」
陽菜は恥ずかしそうに笑う。
「ホント、すごく可愛い! 浴衣、似合ってる! ね、お化粧もしてる?」
「ほんの少しだけ」
うん。口紅と、ファンデを少しくらいかな?
ナチュラルメイク以前に本当に少しのお化粧だけど、ただでさえ可愛い顔立ちが、目を見張るくらい可愛くなってる。
長い髪の毛は着物と同じ牡丹色の髪飾りでふわりとアップにまとめられていて、抜けるように白く細いうなじが綺麗だった。
テレビの中にいてもおかしくない可愛さだ。多分、そこらの芸能人より、陽菜の方がずっと可愛い。しかも、陽菜は抜群に性格もいいんだ。
こんな子が自分の親友って言うんだから嬉しくなってしまう。
「陽菜、紹介してちょうだい?」
陽菜に続いてリビングに入ると、和装の素敵なご婦人が目に飛び込んでくる。
陽菜のおばあちゃん。つまり、牧村総合病院の院長夫人。
「あ、おばあちゃん、わたしの大切なお友だち、寺本志穂ちゃんです」
陽菜が花がほころぶように優しい笑顔を見せるものだから、思わず見とれてしまった。
「初めまして。陽菜の祖母です。志穂さんのお噂は陽菜からかねがね伺っているのよ? いつも、陽菜と仲良くしてくれてありがとう」
いかにも貴婦人然とした姿勢の良さと品の良い笑みに、なぜか頬が上気する。
別世界の人みたい。実際、別世界なのかなとも思う。
「陽菜、え、うそ、可愛い!」
陽菜はもう浴衣に着替えていた。
牡丹色に朝顔の柄。黄色い帯がアクセントになっていてすごく可愛い。
いつも下ろしている髪は、緩くまとめてアップにしてあって、とても女の子らしくて。
「ありがとう」
陽菜は恥ずかしそうに笑う。
「ホント、すごく可愛い! 浴衣、似合ってる! ね、お化粧もしてる?」
「ほんの少しだけ」
うん。口紅と、ファンデを少しくらいかな?
ナチュラルメイク以前に本当に少しのお化粧だけど、ただでさえ可愛い顔立ちが、目を見張るくらい可愛くなってる。
長い髪の毛は着物と同じ牡丹色の髪飾りでふわりとアップにまとめられていて、抜けるように白く細いうなじが綺麗だった。
テレビの中にいてもおかしくない可愛さだ。多分、そこらの芸能人より、陽菜の方がずっと可愛い。しかも、陽菜は抜群に性格もいいんだ。
こんな子が自分の親友って言うんだから嬉しくなってしまう。
「陽菜、紹介してちょうだい?」
陽菜に続いてリビングに入ると、和装の素敵なご婦人が目に飛び込んでくる。
陽菜のおばあちゃん。つまり、牧村総合病院の院長夫人。
「あ、おばあちゃん、わたしの大切なお友だち、寺本志穂ちゃんです」
陽菜が花がほころぶように優しい笑顔を見せるものだから、思わず見とれてしまった。
「初めまして。陽菜の祖母です。志穂さんのお噂は陽菜からかねがね伺っているのよ? いつも、陽菜と仲良くしてくれてありがとう」
いかにも貴婦人然とした姿勢の良さと品の良い笑みに、なぜか頬が上気する。
別世界の人みたい。実際、別世界なのかなとも思う。