瞳には雫を,唇には歌を,この世界に祝福を。


庶民も生活が苦しかったけど,誰も逆らうことはできなかった。

そのまま苦しい時代が何年か続いて…先王が亡くなられた。
みんな裏で喜んだ。
悲しむものはいなかった。

やっと苦しい時代が終わるって思っていたのに…実はまだ戦争は続いていたの。

先王が亡くなられたタイミングが悪かった。
このままじゃ,この国の方が滅びてしまう。

早く王を決めなきゃってなって,今の王になった。
まだ子供だったけれど,先王に劣らないほどすごい王様だった。

途中だった戦争に勝ったの。
誰もが本当にすごいって思った。

でも…先王ほどでは無かったけど,他の小さな国々を少しずつ潰していった。
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