瞳には雫を,唇には歌を,この世界に祝福を。


「私がっ,やきもちをやいたから…!」

イアンなんて,いなくなれば良い。

「私がっ,愛を欲しがったから…!」

もっと私を見て欲しい。

「私がっ,生まれたから…!!!!!!!」

私は,本当の親にも捨てられ,家族を崩壊させた,悪魔のような子供。

そんな私が,生きてて良いのかな?

イアン…

「ごめんねっっっ!!ごめんっ…!」

誤っても許されない。

イアンのことを憎んでいた歴史は消えない。

死んで,償うことしか,私にはできない。

夢の中,誰かが私に話しかける。
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