瞳には雫を,唇には歌を,この世界に祝福を。
*・゜゚・*:.。..。.:**:.。. .。.:*・゜゚・*


………怖い。

私は下を向いてうつむく。

あぁ,と後悔してももう遅い。

どうして私はその時の感情に合わせて行動を起こしてしまったのだろう?

エラは何も言わずに私の話を聞いてくれた。

でも,きっと,怒ってる。

エラは,王様を悪い人だと思わないと言っていた。

けれど,私は王様を憎み,挙げ句の果てに殺そうとしていたのだ。

つまり…私はエラにとって悪者。

いや,この国の人全員的に回したと言っても過言ではない。

私はきっと,この国の牢屋に入り,殺されるか,労働力として働かされるか…

もしくは,知らないところに流され,監視されるのが落ちだろう。
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